設立趣旨

平成10年東京、横浜、静岡、神戸、長崎でユニバーサルデザインタクシー(以下UDタクシー)が出現してから13年。
国土交通省において平成20年度から平成23年度まで開催した「地域のニーズに応じたバス・タクシーに係るバリアフリー車両開発検討会」の結果を踏まえ、ようやく自動車メーカーが既製品として造ったUDタクシーが平成22年末に発売されました。

UDタクシーとは健常者はもちろんのこと、高齢者や妊産婦、子供連れ、そして車椅子の方(車椅子のまま乗車することを想定)など誰もが利用できるユニバーサルデザイン構造をもったタクシーを意味しており、流し営業など、通常のタクシー営業にも使用されることが想定されるタクシーです。

バリアフリー新法基本方針では、移動円滑化の意義目標を次のように定めています。

意義:本格的高齢社会の到来や、自立と共生の理念の浸透など、高齢者・障がい者等をとりまく社会情勢の変化等に対応

目標:福祉タクシーを平成22年までに18,000台配備する。(バリアフリー法)
UDタクシーを含めた福祉タクシーを平成32年までに約28,000台とする(同新法)

しかし、平成22年度末福祉タクシー(UDタクシーも含め)は12,256台程度にとどまり、リーマンショック後の景気低迷の影響を受ける中、平成23年3月11日の東日本大震災で経済環境が一変し、タクシー業界はかつてない利用者の低迷に苦しんでいます。
そのような状況の中、今日の超高齢化社会に社会貢献や経済効率を考えれば福祉輸送に用途が限定された福祉タクシーより、一般使用が可能なUDタクシーを導入する、あるいは将来導入したいとする事業者が徐々に増えていくのが自然です。

そこで、私達は公共輸送事業者として他の交通機関と連携したシームレスな輸送を目指し、ユニバーサルデザインの観点から地域に密着したUDタクシーの運用やマーケットの研究を行い、会員の事業のさらなる向上と融和を図るため平成23年7月9日に本研究会を設立し、下記のテーマで研究を行っています。

テーマ

1.ユニバーサルデザインについて。

2.UDタクシーの運用システムについて

3.教育について。

4.その他関連した事項。

参加事業者

タクシー事業者(50音順)

(株)アンビ・ア     中部地区 井川タクシー(株)    中部地区 伊豆急東海タクシー(株) 伊豆地区
伊豆箱根交通(株)    東部地区 遠鉄タクシー(株)    西部地区 岳南自動車(株)     東部地区
掛川タクシー(株)    西部地区 (株)金谷タクシー    中部地区 (有)小泉タクシー    中部地区
静岡ひかりタクシー(株) 中部地区 志太交通(株)      中部地区 千代田タクシー(株)   中部地区
沼津第一交通(株)    東部地区 不二タクシー(株)    中部地区 平和タクシー(株)    東部地区
ミナミタクシー(株)   西部地区

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その他の事業者

日産自動車(株) (株)システムオリジン

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